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Tuesday, April 16, 2024

ワーファリンと納豆

Posted by imamura on 2013年3月2日

処方せんを持ってこられた患者さんから、こんな事を聞かれました。

Q: 今日からワーファリンという薬が追加されたけど、先生から納豆やクロレラ・青汁は摂らないように言われたけどなぜ?

また血を固まりにくくするために、ワーファリンって薬を飲むと聞いたけど、納豆は血液をサラサラにするって聞いたことあるので、食べても良いのでは?

 A: ワーファリン(一般名:ワルファリンカリウム)は血液の凝固因子がつくられるのを抑えて血を固まりにくくし、血栓ができるのを抑える薬です。

一方納豆に含まれる酵素である「ナットウキナーゼ」は血液をサラサラにすると言われています。

「血液サラサラ」というのだけを聞くと、「だったら血栓の予防を目的としているワーファリンと同じ目的のはずだから納豆を食べても良いのでは?」と思ってしまうかもしれませんが違います。

納豆には血液をサラサラにすると言われているナットウキナーゼと、ワーファリンの効き目を弱めてしまうビタミンKの両方が含まれています。

納豆はこのビタミンKの含有量がとても多いのです。

納豆の納豆菌は特にビタミンK合成能力が強く納豆菌が腸内でビタミンKを産出してしまいます。

この納豆の作用によりワーファリンの効果が著しく低下してしまうので、ワーファリン服用者は納豆は食べてはいけないと言われています。

他にビタミンKが多いのが、クロレラや青汁です。

健康にいいと言われている納豆やクロレラ・青汁ですが、ワーファリンを服用中の方は注意が必要です。

 

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